樹脂コンパウンド事業に⾒る商社の機能

合理的コストで安定供給

稲畑産業は、1970年代からアジア各国で、樹脂コンパウンド事業を展開してまいりました。⽇系家電メーカーの東南アジア進出が進んだ当時、⼤半の原料を⽇本から調達していたため、在庫管理や需要の変化への対応に困難が伴いました。そこで当社が顧客⼯場の近くに樹脂コンパウンド⼯場を設⽴し、⽇本製原料と同品質の樹脂を安定的かつタイムリーに供給できる体制を整えました。
プラザ合意後の円⾼により、1980年代後半は⽇系家電メーカーの海外進出が加速し、拠点もシンガポールからタイ、マレーシアなどへと拡⼤していきました。
当社も顧客ニーズに応えるべく各地へ展開し、現在、中国、ベトナム、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、メキシコの計7ヶ国8⼯場を運営し、計約22万トンの⽣産能⼒(2019年10月31日現在)を有しています。

海外8拠点⽣産ネットワークの機能

⽇系企業の海外ビジネスウエートが⾼まり、海外⽣産展開が進む中で樹脂原料の現地調達ニーズも増加しています。 稲畑産業は主要な海外⽣産拠点に樹脂コンパウンド拠点を持ち、お客様、材料メーカー様の現地化要求に応える体制を構築しています。 国を跨る⽣産拠点移動、⽣産移管に対しても同⼀技術、品質管理体制にてスムーズな移管に対応いたします。

樹脂コンパウンドの年間生産能力

  • 中国

    52,200MT/年

  • ベトナム

    42,000MT/年

  • タイ

    38,400MT/年

  • マレーシア

    27,600MT/年

  • フィリピン

    10,800MT/年

  • インドネシア

    37,200MT/年

  • メキシコ

    15,000MT/年

7ヶ国で計8工場を展開
合計年間生産量:223,200MT/年※2019年10月31日現在

商社部⾨との連携

樹脂コンパウンド⼯場拠点には必ず稲畑産業販売現法が有り、プラスチック部⾨のスペシャリストが常駐しています。商社の物流、在庫機能、情報提供、提案機能に加えて、加⼯部⾨として商社部⾨と連携することで細やかな現地対応を実現しています。長年の事業経験により材料に対する知⾒を蓄積しており、材料技術⽀援やトラブルに対しても速やかに対応いたします。

樹脂コンパウンドの流れ

コンパウンド統括室⻑江川 典彦

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